花びらとともに、散りぬるを。
その時は、10月。
この日は中間テスト最終日で、今は二時間目の休み時間、ちょうどテストが終わったところ。
みんな一斉に
「最後の問題難しかったよね~!!」
「次のLHR何やるんだろ~」
などと話し出す。
まぁそれはそうだよね。重荷のテストから開放されたのだから。
そんな感じでクラスの様子を観察してると、美人な女の子が話しかけてきた。
「晴華~!! テスト終わったね!!」
「ね!! やっと解放された~…」
「今日午前授業だし、午後からアイスでも食べに行かない??」
「いーね!! じゃあ帰ったら美帆の家行く~♪」
美人な女の子の正体は、村田 美帆(ムラタ ミホ)。
背は小さめで、美人という言葉がぴったり。
こんな彼女は私の親友だったりもして。