花びらとともに、散りぬるを。


先生はクラスを見渡してから、
「…誰もいないな。
じゃあ~くじ引きで。廊下側からくじを引くように。」

といった。


廊下側の人は一斉に立ち、みんな嬉しそうにくじを引く。

私も、どうか一番前だけは避けて欲しい…と思いつつも 席替えは普段関わらない人と接することが出来るので、楽しみである。



―そうして私の番。

一番始めに指に触れたくじを引く。


「…7番」


7番…7番…
教卓の前で他の子と同様、私の新たな席を探す。

…あった!
7番は一番前ではないものの、前から3番目。



この席が楽しくなるかどうかは…あとは周りの人に限る。

そう考えた私は、まず美帆に結果を聞く。


「美帆~??どうだった??」


「私34番! 
えへへ~窓側の後ろから2番目~♪晴華は??」


興奮気味にいう美帆もまた、可愛い。


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