花びらとともに、散りぬるを。
目に映るのは
―――…
「ただいまー」
リビングのドアを開けて言葉を発してみたが、どうやら誰もいないようだ。
私のは家族は、両親、兄、弟、私の5人家族。
父は仕事、おそらく母は友人との付き合い。
兄と弟は学校で、今日は私が一番早かったみたい。
手洗い・うがいを済ませ、階段を上がり自分の部屋へ。
鞄を定位置に置くと、制服のままベッドに大の字で寝転がる。
真っ白な天井を見ていると、
「ふぅー…。」
自分の口からため息が漏れる。
ため息の原因は、自分の変態疑惑と佐々木くん。
なぜか分からないけれど、今日、私の頭の中は佐々木くんでいっぱい。
変態疑惑だって、佐々木くんを見ていることがわかったから発覚したのだ。
どうしたんだろう、私。
いくら考えても結論が出てこなかった私は、最後の手段を使うことにした。