花びらとともに、散りぬるを。
本棚から、一番取りやすいところに置いてある本をとった。
いくら考えても答えが出なかった時にする、私の癖。
それは、
「神様、今の私に相応しい言葉をください。」
ギュッと目をつぶり、適当なページを開く。
…そこには
「『考えてるだけじゃ物事は進まない。時が過ぎるだけ。
答えが出ない時は、今その答えが必要ではないから。
気持ちを切り替えること』 かぁー。」
――それは、一種の占いを行うこと。
『あなたに必要な声を届ける魔法の本』 と書かれているこの本は、中一の頃古本屋に憧れて行った時に、店員に押し付けられて買ったもの。