花びらとともに、散りぬるを。


私が自分を変態だと認識した、そんなある日のこと。


今日も数学があるな~なんて思い、ちょっと嬉しく思いながら美帆と登校。


いつものように教室に着き、美帆と話していると。


「おはよう。」
と、珍しく松本くんが早く教室に入ってきた。


「おはよ~!松本くん今日早いね?」
と美帆が返事をする。 私は隣で微笑むのみ。


「うん。この後体育委員は集合がかかってて。村田さん一緒に行かない?」

そう、2人は体育委員。

「そうなの?知らなかったよ…
ありがとう!行く行く!」

と美帆は明るく言い、じゃあね~と手を振って行ってしまった。


…あれ、松本くんなんか嬉しそうな。
なんか顔赤いし。

…もしかして。
と1人で思考を巡らし、にやついていると。


「朝から何笑ってんの?しかも1人で。」


< 30 / 98 >

この作品をシェア

pagetop