花びらとともに、散りぬるを。


隣から佐々木くんの声。

「え!?私ニヤついてた!?」

嘘でしょ。しかもニヤついてた顔を見られるとは。

一気に顔が赤くなるのが自分でも分かる。


あ~もうタイミング悪すぎ!
てか私痛い子じゃん。
変態てバレるんじゃないだろうか。
いや、もうとっくに分かってるかも。
あ~最悪…



「超にやついてた。
教室入ってきたらさー、佐藤が珍しく1人だな~って思って。そしたらドアの方見ながら笑ってんの。誰もいないし。焦ったわ。」


なんて私をバカにしていることに少し腹立つも、
教室入って、私のこと見てくれたんだ… という方に意識がいってしまった。


「に、にやついてないよ~!!佐々木くんの見間違いじゃん??」

と返してみる。


よかった!
変態てバレてないよ!
しかも何か嬉しい!



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