花びらとともに、散りぬるを。
自分の気持ち…?
「佐藤ってさ……。
加藤と仲いいよな。」
佐々木くんが急にさっきとは違う表情で、そんなことを言い出した。
「え?そう?
加藤くんはまぁ~可愛いよね。
今日なんかもさ~、
『折れたシャー針あげるっ!』とかいって。
すごく可愛かったなー」
「知ってる。全部見てた。
お前、俺の視線に気づいて無視しただろ。」
「ーん?
なんのことかなー?」
なんて。
とぼけながら私は返事を返すことに、快感を感じる。
「でもさ―…」