花びらとともに、散りぬるを。
「2人とも、楽しそうだよな。」
…そこには、切なそうな顔をしていう佐々木くんがいた。
そんな顔を見て、私の胸がキュッと痛む。
「え…?そうかな?」
…確かに、加藤くんと話すのは楽しい。
でも。
佐々木くんの切なそうな顔を見るのが、あまりにも私にとって苦痛だったので、肯定しないで返事をした。
「うん。
加藤って、よく後ろ振り向くやつだけどさー、それは後ろの奴に用があるわけじゃない。
今までは友達がいるから、後ろを向いてた訳。
それが今じゃ…お前の為に。佐藤と話したくて、向いてるように見えるんだよな。」