花びらとともに、散りぬるを。
「女子と、あんなに楽しそうに話す加藤なんて初めてみるよ。」
そういうと、佐々木くんは私を見つめながら言った。
「お前は――…。
お前は、加藤のこと、どう思ってる?
ただのクラスメート?
友達?
それとも――」
苦しそうな顔をしつつも微笑む佐々木くん。
「お前は――加藤が好き、なのか?」
その言葉を聞いた瞬間、ギューッと胸が締め付けられるような痛みが走る。
どうして……
そんな辛そうな顔していうの?
なのにどうして微笑んでいられるの?
私は――、
違う。
私は―――私は。
「私はね――、」