花びらとともに、散りぬるを。


誰……?

どういう関係………?


疑問はたくさんあるのに、口を挟んではならないと本能的に感じた。

状況が理解出来てないまま、2人の会話を見守るしか出来ない。



だって。


私、佐々木の彼女でもないじゃん。


「こんな時間まで何してたの?」

橘さんが佐々木に訪ねる。


「何って…勉強。

柚果こそ何やってたの?1人だし。」


あ。
この2人ってやっぱり『特別』な間柄みたい。

2人の会話の空気は、私には立ち入ることの出来ないものだった。


「個人面談だったの。
進路についてね。」


…幼なじみかな?


「なるほど。
でも、1人だと危ないだろ。」

…それとも、、



「また言うー。
じゃ、斗真一緒に帰ろうよ?」


……………付き合ってるとか?




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