花びらとともに、散りぬるを。
す れ 違 い
次の日が来てしまった。
美帆の家によるなんて……。
あんなのとっさについた嘘で、あれから私はまっすぐ家に帰った。
美帆に話したい気持ちはやまやまだけれど……、美帆だって受験勉強に忙しいもの。
私1人でどうにかしなくちゃ。
──そう思っていたけれど、学校にすらついてないのに帰りたくなる。
思わず深ーーいため息をこぼしてしまった。
「どうしたの、晴華?
…模試の結果良くなかったの?」
今は登校中。
隣を歩いていた美帆に心配されてしまった。
やっぱり美帆に話してしまおうか……。
そう決意して口を開きかけた時───
「おはよ、佐藤と村田。」