花びらとともに、散りぬるを。



だけど佐々木は、


「それならいい。
じゃ、また後でな。」



と、嫌な顔ひとつ見せずに先を行ってしまった。


…絶対、悪い印象ついたよな───。



そう思いつつも、「ごめんね」という言葉をかけられない私。



「…大丈夫、晴華?」


美帆が心配そうな様子で声をかける。


「ううん、何でもないよ。
早く学校行こっ!」


私は無理やり笑顔を作って、学校へ向かった。




────
─────
────………


それからが酷かった。


もちろん、どちらが悪いと言うわけでもなく…まぁ私の態度は難ありだけれど。


話かければ、佐々木はちゃんと反応してくれるのに、何ていうのかな。


“タイミング”

が悪かった。


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