花びらとともに、散りぬるを。
今の感情よりも
そんなある日の放課後。
美帆とその日も一緒に帰っていた私は、
今日も話せなかったなぁ…
なんて考えながらはぁーっと、深くため息をつく。
そんな様子を見かねた美帆が
「…晴華、大丈夫?
何だか最近佐々木と仲良くないでしょ、ケンカでもした?」
と心配してくれる。
「実はさ──…。」
最近の会話の出来なさに疲れていた私は、今までのこと、この前の帰り道のこと、自分の気持ちを全て語り明けてしまった。
「私さ…心のどこかで、
“自分は特別なんだ”
って思ってたんだ。
それなのに、この前、
佐々木はやっぱり誰にでも優しくて。
佐々木のそんな優しい面見て、もっと好きになったのに…独占欲がわいてきて…。」
帰り道の途中にある公園のベンチに腰かける。