花びらとともに、散りぬるを。
私は無事に1月に受験を終えて、特待生で通える私立に合格した。
そして今日は…
「はい、みんな席に着けー。」
先生が落ち着いた声でいいながら教室に入ってきた。
「先生、割と落ち着いてますね。」
加藤が冗談で言う。
そう。
今日は公立受験者の発表日。
「そう見えるなら何より。
…とりあえず8人、全員いるな。」
先生はとりあえず第一関門突破に安心しているようだ。
この学校では、進路の決まってる人が8時30分登校。
その間に、公立受験者は高校まで結果を見に行って10時までに
・・
合格者だけが
登校することになっている。
受かった人が落ちた人に気を遣わず、思い切り喜びを味わってもらえるように───。
とか、色々理由はあるみたい。