花びらとともに、散りぬるを。
加藤の目を見ただけなのに。
また、佐々木のキラキラした瞳を思い出してしまって。
急に恥ずかしくなった私は勢いであんなことを言ってしまったり…していた。
今日、合格発表なんだよな───。
一緒に勉強した時間は少ないけれど、彼が努力していたのは十分知っている。
佐々木、休み時間も英語と格闘していたよなぁ。
ちゃんとあの時話せるようになって、英語教えてあげればよかったな……なんて今更思ってしまう。
だって。
あの、輝きのある瞳を悲しみで埋めたくないもの。
どうか、佐々木が受かっていますように。