花びらとともに、散りぬるを。



加藤の目を見ただけなのに。


また、佐々木のキラキラした瞳を思い出してしまって。



急に恥ずかしくなった私は勢いであんなことを言ってしまったり…していた。




今日、合格発表なんだよな───。


一緒に勉強した時間は少ないけれど、彼が努力していたのは十分知っている。



佐々木、休み時間も英語と格闘していたよなぁ。



ちゃんとあの時話せるようになって、英語教えてあげればよかったな……なんて今更思ってしまう。



だって。


あの、輝きのある瞳を悲しみで埋めたくないもの。





どうか、佐々木が受かっていますように。






< 83 / 98 >

この作品をシェア

pagetop