花びらとともに、散りぬるを。
…………時刻は9:30。
そろそろ、誰かが来てもおかしくない時間になってきた。
一見、みんな落ち着いた様子を取り繕っているものの……時計をチラチラ気にしていたり…貧乏揺すりをしていたり…窓の方ばかり見たりとやはり気になるようで。
その瞬間、ドアがガラリと開いた。
────ごくり。
一番はじめに来たのは…松本を中心とした男子4人。
学校に来てるってことは……
受かったってことだよね……?
「合格、しましたーっ!!!!」
「イェーイっ!」
松本の声を聞いて、嬉しくなって思わず立ってしまった。
「おめでとー!」
「よかったね!」
「やったじゃん!」
みんなで拍手とお祝いの言葉を送る。