花びらとともに、散りぬるを。



「えー、寝不足なの、しょうがないの。
やらなきゃいけないゲームがたまってるんだから。」


「はい…?

そんな理由で寝てる佐々木起こしてたの!?」



──そう、再び佐々木と仲良くなったことです。



そもそも、仲が悪くなったわけではなかったようだ。


橘さんと話してる様子に勝手にヤキモチやいて、ちゃんと話せなくなっていた私が全ての根源で。


……はぁ、自業自得だわ。


卒練で毎回寝ている佐々木を起こさないといけないことにも、自分にもため息がこぼれる。



まぁ、佐々木の寝顔可愛いからいいんだけどね。


「まあ…私優しいからね!
起こしてあげるよ」



「だよな、さんきゅっ」

そういい笑顔を向けられた。


うわわわわ…
や、やめてよ、笑顔反則!!



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