恋愛、友情。ときどき涙。2
…………………。
……二人とも、黙る。
静かになると、外の音しか聞こえない。
「……どういう意味?」
静かに……そう杉山君が聞く。
……言わなくちゃ。
もう……ここまできたら……
……言わなくちゃいけない。
「っ……私のためなの……。
音ちゃんが杉山君を避けるのは……」
「……何かあったのか?」
ギュッと手を握りしめる。
……言わなきゃ。
「私……」
……杉山君がじっと私を見つめる。
「っ……私……杉山君が好きなの!」