恋愛、友情。ときどき涙。2

昼休み。

俺がいつもの場所へ行くと、すでに音羽が座って待っていた。


「あ、先輩」


そして俺を見つけると本当に嬉しそうに笑う。

そんな一つ一つの仕草が可愛くて仕方ない。


「それで?どうしたんだ?」


俺はイスに座りながら早速尋ねる。

音羽は少しだけ躊躇った後、意を決したように口を開いた。


「先輩!」

「は、はい?」

「やっぱり部長って大変でしたか?」

「……は?」


部長?

何でまた部長?

< 21 / 126 >

この作品をシェア

pagetop