恋愛、友情。ときどき涙。2
男同士
海斗side
「……山。………杉山!!」
突然大声が聞こえ、俺の体がビクッと反応した。
「……何だよ、小倉」
俺がそう言うと、小倉は呆れたような顔をして俺を見た。
「アンタ、いつまでそうしてるつもり?」
「は?」
「アンタがいつまでもそうやってウジウジしてると、神田がウザくて仕方ないのよ。
だから早いとこ腹決めて立ち向かっていきなさいよ」
小倉は心底面倒くさそうにそう言った。
……よっぽど陽太がウザかったんだろう。
「……別にウジウジなんてしてねぇよ」
「してるでしょ。
自分の顔、鏡でよく見てみたら?」
呆れたようにそう言う小倉。
……分かってるよ。
こんなバカみたいなこと、いつまでも悩んでたって仕方ないって。
決まってしまったものはもう仕方ない。
でも、部長としてグラウンドに立っているとき……決まって思いだすのは、あのこと――
「……山。………杉山!!」
突然大声が聞こえ、俺の体がビクッと反応した。
「……何だよ、小倉」
俺がそう言うと、小倉は呆れたような顔をして俺を見た。
「アンタ、いつまでそうしてるつもり?」
「は?」
「アンタがいつまでもそうやってウジウジしてると、神田がウザくて仕方ないのよ。
だから早いとこ腹決めて立ち向かっていきなさいよ」
小倉は心底面倒くさそうにそう言った。
……よっぽど陽太がウザかったんだろう。
「……別にウジウジなんてしてねぇよ」
「してるでしょ。
自分の顔、鏡でよく見てみたら?」
呆れたようにそう言う小倉。
……分かってるよ。
こんなバカみたいなこと、いつまでも悩んでたって仕方ないって。
決まってしまったものはもう仕方ない。
でも、部長としてグラウンドに立っているとき……決まって思いだすのは、あのこと――