恋愛、友情。ときどき涙。2

杉山君は……音ちゃんのこと、どう思ってるのかな……。

家族みたいなもんだ、とは言ってたけど……。

もしかしたら本当はまだ……


「綾乃?」

「……え?」


パッと顔をあげると音ちゃんが心配そうに私の顔を覗きこんでいた。

……そうだった。

今は音ちゃんと放課後の予定を立ててるんだった……。


「どうしたの?ボーッとして……」

「あ……ううん。
何でもないよ」


何とか笑顔を作って音ちゃんにそう言う。

音ちゃんは納得いってなさそうだったけどそれ以上は何も言ってこなかった。


「大丈夫ならいいんだけど……」

「それで……えっと、何だっけ。
さっき音ちゃんが言ってたの……」

「ケーキバイキング!
五人以上なら特別割引!」

「五人以上かぁ……」


確か前も五人で行ったなぁ。

音ちゃんと三上君、神田君に……そして杉山君。

アサちゃんが用事で来れなかったんだよね……。


「五人、集まるかな?」

「集めるよ!何としてでも!」


お……音ちゃん……燃えてるよ……。

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