恋愛、友情。ときどき涙。2


小学二年生の時。

俺は推薦で選ばれて学級委員をやっていた。


でも、別に大した仕事はなくて名ばかりのお飾りみたいなものだった。


そんなある日。


俺は友達何人かと一緒に遊んでいた。

校庭のジャングルジムでいつものように遊んでいた。


だけど、ある一人の友達が突然こんなことを言い始めた。


『誰が一番高いところから飛び降りれるか競争しよーぜ!』と。


みんな大して高くない高さから飛び降りて満足気にしていた。

その時、俺はそんなくだらない競争には参加しないで地面に立ってその様子をただ眺めていた。


今思えば、冷めた子供だったのかなーとちょっと思う。


みんな同じところから飛び降りるから全然競争にならない。

誰もがそれを感じ始めていたその時……


『じゃあ俺、てっぺんから飛び降りる!!』


ある一人が突然そんなことを言い始めた。

まだ心も体もガキだったみんなは当然盛り上がる。


『いけー!頑張れー!』


みたいな具合に。

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