恋愛、友情。ときどき涙。2
三上君を強引に誘った音ちゃんは三上君と私を連れて違うクラスへとやって来た。
このクラスは確か……
「亜沙美ー!」
アサちゃんのクラス!
……じゃあ……いるかな……?
……杉山君……。
「どうしたの、みんな揃って」
「あのね、亜沙美……」
音ちゃんがアサちゃんと話してる間、私は自然とある人の姿を探していた。
だけど教室中を見渡してもあの人はいない……。
どこにいるんだろう……。
少し背伸びをして隅から隅まで教室を見渡す。
「いないな……」
「誰か探してんの?」
「へっ……!?」
突然、隣にいた三上君がそんなことを聞いてきた。
「う、ううん!誰も探してないよ!」
慌てて首を横にブンブン振る。
三上君がそんな私を不思議そうに見てきた……その時。
「え!亜沙美、無理なの!?」
音ちゃんの大きな声が聞こえた。