恋愛、友情。ときどき涙。2
音羽side


……おかしい。


「綾乃」

「あ……あ、アサちゃんに教科書借りてくる!」

「え……あ……うん、いってらっしゃい」


最近……綾乃がおかしい。


もしかして……いや、もしかしなくても……

あたし……


「……避けられてる?」


え、でも……あたし何かしたっけ?

……はっ!

もしかしたら知らない内に何か綾乃の気に障るようなことを……!

だったら謝らなきゃ!

……ん?

でも、何をしたか分からないのに謝るのっておかしくない?

やっぱそこは何が悪いかちゃんと分かってなきゃ。

うーん……じゃあ、あたしがしてしまったことを何としてでも突き止めなきゃ!

よし!

そうと決まったら早速綾乃に……

って……その綾乃に避けられてるんだよね。

素直に理由を話してくれるとも思えないし……


「うーん………あ、そうだ!」


ピコッとあたしの中のひらめきスイッチが押された。


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