恋愛、友情。ときどき涙。2
「と、いうことで!」
「何がということで、だよ」
くーちゃんは呆れたような顔をしてあたしを見上げる。
あたしはくーちゃんが座ってる机の前に立って期待に満ちた目でくーちゃんを見た。
「だから、綾乃にちょーっと聞いてほしいの。
あたしが何かしでかしちゃったかどうか!」
「そんなの、自分で聞けよ」
「それができないからくーちゃんに頼んでるんだよ!
ねー……お願い!」
くーちゃんは面倒くさそうにため息をつく。
うー……折れてくれないか……。
だけど……諦めない!
「ねー、くーちゃん……お願いだよー」
「自分で聞いて謝った方が早いだろ」
「でも綾乃、あたしのこと避けてるんだもん」
「……は?」
あ、初めてくーちゃんが目を合わせてくれた。
興味出てきた?
「何で」
「だからそれが知りたいんだってば」
「どうせお前のことだから変なノリで沢木に絡んでウザがられてるんじゃねぇの?」
「失礼な!
変なノリなんてしたことないよ!」
「……いや、してるだろ。……いつも」