恋愛、友情。ときどき涙。2
私が振り返ると、女の子が三人ぐらいで一つの机に集まって話していた。
ユミ、と呼ばれた子はほんのり顔を赤くしながら「えー」と言いながら口をモゴモゴさせていた。
「どうするのって聞かれても……」
「今、完璧にフリーらしいじゃん」
「そうだよ!
前は音羽と噂があったけど、音羽は今先輩と付き合ってるわけだし!」
あの子……。
杉山君のこと……好きなんだ。
……少しだけ胸がモヤモヤする。
杉山君はカッコイイし、優しいし……杉山君のことが好きな人がいてもおかしくないのに……。
……なぜか変な気持ちになる。
「うーん……でもなー……」
「ユミ、前は音羽とデキてるって思ったから諦めたんでしょ?」
「うん……結局付き合ってなかったみたいだけど……」
「ならちょうどいいじゃん!
アタックしちゃいなよ!」
アタック……。