思い出したい恋心 〜三十路女の甘え方〜
ボックス含めて12人ほど座れたら満席のこぢんまりとしたお店、今夜は7、8人のお客さんがいる。
「さっきは買い出しだったんですか?」
「違うよ、ビールケースを置きに、ね」
小洒落た内装のお店は時々訪れる。
お店の一番奥のカウンターに座るのが好きだ。
お酒を飲まない日はコーヒー頂きながら読書をする日もある。
私は鞄から読みかけの文庫本を取り出して続きを読むことにした。
ビール片手に最高な時間だ。