思い出したい恋心 〜三十路女の甘え方〜


カボチャポテトが運ばれた時点で、ちょうどキリが良いところに差し掛かったので本にしおりを挟んで、本を閉じた。


「うわ、多くないですか?いいの?」


「がっつり食べていって」


「ありがとう!」


皿に盛り盛りのカボチャポテトサラダはこれだけで夕飯が済んでしまいそうなくらい盛ってあった。


どうせ帰ってもひとりで食べるんでしょ?

それならこれを鱈腹召し上がれ!


と言わんばかりのマリさんの気遣いだった。
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