リア恋DASH!
プロローグ
「これ、俺の彼女。


 俺たち付き合うことにしたんだ。」


学校のそばのマックで、

他校の女の子に紹介された。


「そうなんだ?

 へえ、羽鳥くんに彼女できたんだ。


 よかったあ。


 ええと?」


「あ、望南(もな)です

 有川望南(ありかわもな)です。

 初めまして。」


「私、中学の時同級生で、

 隣に住んでる安土千葉(あづちちよう)っていうの。

 羽鳥くんとは、そう、腐れ縁なの。ね?」


「うん。」


「そっかあ、彼女かあ、よかったよかった~」

安土さんは心底嬉しそうに彼の背中をバシバシと叩いた。


笑いながら叩かれている彼は、

きっと彼女のことが好きだったんだろうことを理解した。



< 1 / 88 >

この作品をシェア

pagetop