リア恋DASH!

偽装終了。

「怒ってんのかよ。」

「普通怒るでしょ?っていうか、

 髪の毛まで切るとか聞いてないんですけど。」


「だって俺の彼女だぜ?

 あれは、マジありえない。

 サダコかって」

むっかあ~

「ちょっとぉ、随分じゃないさ。

 こっちから頼んだつもりはないんだけど?」

「はは、わりい。」

まあ、すっきりしたしいいんだけどね。


「あ、そうだ。

 ねえ、なんであたしに彼女役やらせることにしたの?」


「そりゃあ、後腐れないから。」


「は?」


「あくまで、彼女のふりしてもらえればいいわけで、

 その後、彼女ぶられるのはゴメンなんで、

 お前、ヲタクみたいだし、

 腐女子って言うの?


 リアルに興味ないんだろ?


 後引かずに済みそうだから。」


「あ、そう…」


なんかもしかしてあたしのこと好きなのかな

なんて思ったんだけど

そんなわけないか。


がっかり


え?


あたしがっかりしてる?


まさか、羽鳥が好きになったってことはないよね

いやいや、ないな。



彼女のふりしてくれとか最テーな男なんだよ。


好きなわけないじゃん。

それにSだし、攻めだし…あ、それは違うかはは…




 
< 11 / 88 >

この作品をシェア

pagetop