リア恋DASH!
§2 報酬はデート
「この間のスマイル超ミーティングの写真できたよ
プリンターインク切れてて今頃になっちゃった。」
彩夏がお弁当食べながらアルバムを取り出した。
「ああ、あれねすっかり忘れてた…」
そういえばそんなの行ったなあ、
ずいぶん昔の話な気がする。
そんなあたしの気のない返事に、
信じられないというような口調で、
「ええ??
宮森さんの生写真もあるし、
激ラブ1200%の等身大フィギャアと撮った写真もあるんだよ~??
あん時超興奮してたじゃん。
望南、最近あんたおかしいよ?
大丈夫?」
見ろと言わんばかりに
あたしの目の前で
開いてみせる。
「はいはい」
あたしはめんどくさそうに、
写真の入ったファイルを受け取り
パラパラと見ると。
ああ、確かに…
蘇る超ミーティング、
あれは本当に素晴らしい神イベントだった。
あたしたちは大興奮したんだよね。
そう、あの時はこんな気持ちになるなんて
ミジンコも思わなかった。
!
「あ」
イケメン執事のコスを撮った後ろ、
小さく羽鳥が写っていた。
あのマックで会ったあの子と一緒に。
笑ってる。
少し頬染めて笑うあの子と、
それを見つめるように優しい笑顔の羽鳥。
学校でいつも退屈そうな羽鳥の顔しか知らない。
黙って外を見てぼんやりしていたり、
男子と絡んでいても決して笑ったりしない。
どこか空虚で、投げやりな雰囲気。
へえ、アイツ
こんな顔できるんだ。
あたしはまた胸の奥がぎゅうっと痛くなった。
プリンターインク切れてて今頃になっちゃった。」
彩夏がお弁当食べながらアルバムを取り出した。
「ああ、あれねすっかり忘れてた…」
そういえばそんなの行ったなあ、
ずいぶん昔の話な気がする。
そんなあたしの気のない返事に、
信じられないというような口調で、
「ええ??
宮森さんの生写真もあるし、
激ラブ1200%の等身大フィギャアと撮った写真もあるんだよ~??
あん時超興奮してたじゃん。
望南、最近あんたおかしいよ?
大丈夫?」
見ろと言わんばかりに
あたしの目の前で
開いてみせる。
「はいはい」
あたしはめんどくさそうに、
写真の入ったファイルを受け取り
パラパラと見ると。
ああ、確かに…
蘇る超ミーティング、
あれは本当に素晴らしい神イベントだった。
あたしたちは大興奮したんだよね。
そう、あの時はこんな気持ちになるなんて
ミジンコも思わなかった。
!
「あ」
イケメン執事のコスを撮った後ろ、
小さく羽鳥が写っていた。
あのマックで会ったあの子と一緒に。
笑ってる。
少し頬染めて笑うあの子と、
それを見つめるように優しい笑顔の羽鳥。
学校でいつも退屈そうな羽鳥の顔しか知らない。
黙って外を見てぼんやりしていたり、
男子と絡んでいても決して笑ったりしない。
どこか空虚で、投げやりな雰囲気。
へえ、アイツ
こんな顔できるんだ。
あたしはまた胸の奥がぎゅうっと痛くなった。