リア恋DASH!
「いいよここで、

 もう大丈夫だから。ありがとう。」


「ああ。

 あのさ…聞かないのか?」


「何を?」


「なんで、あんなことお前に頼んだのか、

 俺とあいつがどういう関係なのかとかさ…」


「気にならないって言えば嘘になるけど、

 あたしは羽鳥の彼女じゃあないし、

 羽鳥が言いたくないことは聞かなくっていいや。」


「そうか…」


「でも、話たくなったら聞くよ。」

「お前。いいやつだな。」

「ふふ、今頃気づいたの?

 あのさ、羽鳥もし…


 …いや、いいっじゃあたし帰るね。バイバイ」


あたしはいま心の中で言いたくてたまらない言葉を飲み込んだ。」


「おう、また明日な…あ、おいっ!」


「ん?」


「今日はサンキュウ。」


「うん。これは貸しにしといてあげる。」

こういうシュチュエーションてよく漫画にあるよね。

このあと恋に発展するフラグ立ってるよね。


きゃああっどうしようっ


あたしは妄想に妄想重ねながら

ふわふわした気持ちで家まで帰った。


自分のことで精一杯で、

この時、羽鳥がどんな気持ちであたしを見送っていたか

そんなこと考えてもいなかったんだ。







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