リア恋DASH!
きゃあ、やばいやばいっ

遅刻する~っ

昨日はもう何度CDを聞いたかしれない。

夢にまで黒瀬っち出てきて愛を囁いてくれちゃって

朝は起きたくなくって

2度寝したおかげで、

ママに起こされるまで起きられなかった。

校門を入ったところで

のんきに歩いている彩夏にぶつかった。

「きゃあ。ごめんなさいって、

 彩夏じゃない。何ぼんやりしてるのよ。」


「昨日…」


「あ、昨日ねそうなのよね発売日だったよね。

 彩夏のとこも届いたんでしょ?

 もう、萌えちゃって眠れなくて大変だったよ~」


「うふふ、そんなことより、昨日、

 ついにやっちゃったの。あたし。」


「なに?CD傷つけちゃったとか?」


「ちがう…トンちゃんと…

  Hしちゃった。」


「い”っ!!」


体をくねっとして頬を赤らめる彩夏は

すでに恋する乙女の顔だった。

「妄想でなく、リアルでやっちゃったの~」

ピキーン

あたしの思考回路は一瞬で凍りつく音がした。







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