リア恋DASH!
「有川?」


「え??何」


「おはようは?」

「え?」


「挨拶くらいしないと、変だろ?デートなんだから。」


「あ、ご、ごめん。

 おはよう。待っててくれて、その…ありがとう。」

「ん。」


羽鳥がにっこりと笑った。


キュン


や、やばいなんて可愛く笑うのよ。


あ、あたしはこれ以上好きになんかもう、

ならないって決めたんだから。


「昨日いろいろネットで調べたんだけど、

 池袋って、

 結構面白そうだな。


 あ、電車来たぜ、乗ろう。」


改札を通り抜けて、さりげなく手をつないであたしの腕を引っ張る、

きゃあ、やばいっ


体の全神経がつながれている指先に集まる。


ああ~もうっ羽鳥のやつ。

分かってやってるんだろうか



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