リア恋DASH!
ああ、結局お宝がザクザクありそうなフロアには行けなかった~

やっぱ今度一人、もしくは仲間と来よう

「何?」

ジトリと恨めしい目で羽鳥を見てしまい、

不思議そうな顔されてしまった。


「なんでもないよ。」

なんでもなくないけど…


「次、執事喫茶だっけ?」

「ああ、もうそれいいっ

 マッテリアで、軽く食べて、

 ハンドー行こ」


「いいの?」

「だって羽鳥と一緒じゃ恥ずかしくって」


「なんだよそれ~」


「羽鳥何か買ったの?」

「ああ、うん、

 ここスゲーなあ、

 人気で手に入らないラノベ

 結構あってさあ。

 いっぱい買ってしまった。」


「ラノベねえ、そういえば羽鳥よく本読んでるもんね。

 そうなんだ、ラノベだったんだ。」


「なんだよ?」


「いやあ、何なんでしょう?」

そっかそっかあ、って納得しちゃったんだよね。


ずっと無口で、

告られたりするくせに誰とも付き合わない羽鳥

大好きな片思いの女の子がいて

教室でも一人で本読んでて、


どんな本好きなんかと思ったら、そうなんだラノベ読んでたんだ。

なんか普通でホッとした。


夏目漱石とか、ドフトエフスキーとか読んでたら、

なんか、距離ありすぎる気がしちゃうもん。

別に何読もうと大きなお世話なんだけども…



そっか、羽鳥ってラノベ好きなのかあ…

なんか妙に嬉しい。



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