リア恋DASH!
「ああ、もぉっ。


 あれ聞いてたみんなあたしが羽鳥のこと好きって思うよね。


 『はいすみません』

 なんて肯定してるようなもんだもんね。


 ああ、もうっ」



購買のパン頬張りながら

彩夏は不思議そうに首をかしげた。


「ってか?あんたたち付き合ってるんじゃないの?」


「はあ?」


「あたしも、あんたの口から聞いてないし、

 どうなんかなって思ってたけど、

 いやあ、もう自分のこと手一杯だから、

 聞きそびれてたけど、えへへ…


 結構前から、そういう噂だったけど?」


「ええ!!そうなの?」


「なんか望南が急に可愛くなったって話になって、

 どうやら羽鳥と付き合いだしたせいだって話で、

 世間一般落ち着いてるけど?。」


「知らないっ!そんな話初耳だよ。」


「だって羽鳥見ればわかるじゃん。


 あんな羽鳥、見たことないっていうか?


 最近ずっとあんな感じで、

 羽鳥とまともに話すの望南、あんたぐらいでしょ。」


「やけに、彩夏は羽鳥に詳しいじゃない?」


「そりゃあ、まあ、

 ちょっと水神に似てるし、

 あの寡黙な感じ、噂でBLじゃないかってのまで聞こえてくれば、

 萌え対象として観察に余念がないわ。

 あたし的には大河とカップリングでどうかと思ってたのよね!」


な、な、なんてことぉっ

あたしは羽鳥をそんな風に見える彩夏に

羽鳥がそんな風に見られてるってことに

大ショック~











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