リア恋DASH!
「いつからそんなことに？」



「はじめから」


「はじめっていつ？」

「名前聞いた時から。

　可愛い名前だなって思った。

　望南って呼びたいってそう思ってた。」


「へ？？」


「なのにお前、髪の毛とか貞子みたいだし、

　ヲタクだし

　けど、

　なんか目が離せなくてさ…」


「そ、そんな前から…？」


「うちの学校成績順だろ？

　お前の後ろキープするために、
　
　おれが力どんだけセーブしてるかわかってる？」


元々そんな進学校じゃないけど、

普通科なわけで、

進学率を上げたい学校としては、

生徒にプレッシャーをかけたいらしい。

なので成績順でクラス分け、

席も成績順。


すごくシビアなんだ。


名前順なのははじめだけ、

実力テスト後からは、すぐ席替えが始まる。

Aクラスのうちらは、そこそこ成績はいいけど、

後ろから5番目のあたしは、

来年はＢクラスになる可能性は大きい。


その上で、羽鳥はあたしの後ろ、ってことは

同じくらいの点数なんだろうと思ってたけど、

セーブしてた？

なんですかそれ？



< 75 / 88 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop