You are my light



「あ!みぃちゃん早く行かなきゃっ」


「?」



昼休みがもうすぐ終わるという頃になって莉都が慌てだした。


何かあったっけ。



「次、はたちゃんの授業だよ!」


「大ちゃんの?」



あれ、なんか忘れている気が……気のせいかな。



「はたちゃんの授業は出ないと怖いことになるんだよっ!」


「へ、へぇ……」



背筋がひやりとしたのは何故だろう。



「行こっ!」


「う、うん……」



太陽に離してもらって、私と莉都は急いで教室に向かった。










――――――――――――――――――
――――




「せ、セーフ……」


「間にあったね」



チャイムと同時に教室に駆け込んだ私と莉都を見て、すでに来ていた大ちゃんがニッコリとした笑顔で待っていた。



「よく来たな。満月に河井」



ひぃ、と莉都は私の後ろに隠れて小さく悲鳴をあげる。


……かわいいな。



「満月……なんか忘れてないか?」


「え……」



少し考える。





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