You are my light
「さて……」
私と莉都の目の前に椅子を持って来た大ちゃんはここにきて一番の笑顔を見せた。
「んじゃ、始めるか?」
「「…………」」
多分このとき、私と莉都の心は同じだったと思う。
すなわち、
『今日で自分の人生終わったかも』
このあと、大体二時間ぐらい大ちゃんのこわーい説教を受けました。
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―――
「……莉都、大丈夫?」
「う、うん…」
もう莉都がフラフラなんだけど。
すごいかわいい…じゃなかった。すごい可哀想なんだけど。
大ちゃんめ……動物愛護団体に訴えるぞ。
「みぃちゃんは、平気なんだね……」
「あー、私は耐性があるからかな」
「そうなんだ……」
突っ込まれると思っていたけど、意外にもスルーだった。
……まぁ、今の莉都の状態では突っ込めって言う方が酷かもしれない。
「頑張れ、莉都。もうすぐ校門着くから」
説教が終わったあとケータイを見ると太陽から校門にいる、というメールがきていたので今、私と莉都は校門に向かっている。
「うわ……」
玄関で靴を履き替えて校門を見たとき、つい声が洩れてしまった。
失礼だとは思ったけど……仕方ないと思う。
だって周りに女の子すごいいるんだもん。
所謂、ギャル?みたいなのがたくさん。
……ここまで香水が匂ってきそう。