You are my light
太陽のことを話す蒼介は凄く優しい顔をしていた。
「太陽のこと、凄く好きなんだね」
「ばっ…!?なんか他に言い方ねぇのかよっ」
「否定はしないんだ……」
「う、うるせぇっ!!」
暗がりにいるけど、蒼介の顔が赤くなっているのがはっきりとわかって、私はつい笑ってしまった。
「笑うなよっ!!」
「ご、ごめん……っぷ、くくっ……」
ひとしきり笑い終わり、私はやっと正面から蒼介を見れるようになった。
「……聞いてくれて、ありがと、な」
「どういたしまして。少しはスッキリした?」
「あぁ……」
そう言う蒼介の顔は初めて会ったときより穏やかになっていた。
「私も、一人言ね」
「?」
「あいつのせいで、家族が壊れたって言ってたけど……蒼介はどこかで自分を責めてるように私は感じたよ」
「!!」
驚いたような顔をして私を見る蒼介に気づかないフリをして私は空を見上げる。
「俺のせいで、あいつが自分たちの前に現れた。だから父さんは自殺をしようとした。俺のせいで、って……
……私には、そう聞こえた」
「…………」
「自分を責めるのはやめようよ。そんなことしても何も変わらないし、何も変えられないよ。自分のせいで…って過去を振り返る時間があるぐらいなら、これからのことを見つめた方がいいと思う。
全く過去を見ないのも困るけど…でも、少しずつでもいいから……前を見ようよ。
前に、進もうよ」
空から蒼介に目線を移す。
蒼介は下を向いていた。