You are my light



でも、まぁ……それでも女に触れて大丈夫だということで、蒼介が一歩前に進めたと考えてあまり深くは考えないようにしよう。



「あーあ、話してたら夜中になっちまったな」


「本当だ。もう十時……」



思ったより長く話してたんだ。



「蒼介、家どこ?遅くなったけど大丈夫?」


「俺はほとんど倉庫に住んでるようなもんだから」



ここから倉庫は少し離れている。


となると……



「遠いね」


「まぁな。金持ってねぇし、明日は休みだしな。地道に歩いて帰るわ」



仕方ねぇよ、と言って蒼介は笑うけど……歩いて帰るって……


さすがにかわいそうになってくるんだけど。



……あ。そうだ。



「蒼介さえよければ、私の家来る?」


「は?」


「だって、こんな時間に歩いて帰るより私の家に泊まっていった方がいいんじゃない?疲れてるだろうし……」



どうかな?と蒼介を見るけど、あまり乗り気ではないように見えた。



「いや…遠慮、しとく……」


「なんで?」


「なんで、って……」



困ったように頭をかく。



「はぁ……だって、お前の親とか心配するだろ?俺みたいなのがいきなり来たりしたらさ」


「あぁ……」



そっか、そういうこと。



「それなら平気。私、一人り暮らしなの」


「そうなのか?」





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