You are my light



「みぃちゃん、いつの間に蒼くんと仲良しになったの?」


「んー……秘密」


「えぇー!気になるよぉ」



蒼介の方に目を向けると目が合ってお互い笑いあった。



………あれ、なんか寒気がした。


そろそろと目線をずらすと太陽から黒いオーラが。


朝は別に普通だったよね?



「太陽……どうしたの?」


「……何でもねぇ」


「そう?」



ならいいけど……オーラが怖いから止めてほしい。


……言う勇気なんてないけどさ。



「あれ。蒼介いつものピアスどうしたの?」


「あぁ、どっかいったっぽい。探したけど見つかんねー」



涼が蒼介のピアスに気づいた。


さすが涼。みんなのこと見てるなぁ。



「ほんとだぁ。蒼くん、あれ大事にしてたのにね」


「無くしちまったもんは仕方ねぇよ」



寂しそうに笑う蒼介。


……そんなに大事なものなんだ、これ。



「蒼介」


「満月?なんだよ?」


「これ」



そっとポケットから出した手を差し出す。


蒼介は意味が分からないというような顔をしたけど、手を出した。



……ピアスのお墓を作ろうか、なんて話をしてたときに出しにくいけど、今出さないと手遅れな気がする。


ころん、と蒼介の手にのせたピアス。


それを見て蒼介はすごく驚いた顔をした。





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