You are my light



なんかよく分からないけど、太陽の機嫌を直すアイディアが浮かんだらしい。


まぁ、私もいい考えが浮かばないし。


……聞くだけならいいか。


ちょいちょい、と手招きをしている朱雀に近づく。



「あんな……―――――――――――」


「…………」


「分かったか?」


「分かったけど……」



そんなことで太陽の機嫌が直るのか甚だ疑問だ。



「大丈夫やって」


「けど……」


「みぃちゃん、今回ばかりはすぅくんの言うことで大丈夫だから」


「早く涼を助けてやれよ」


「…………」



三人がここまで言うなら多分……うん。多分、大丈夫。


失敗しても私は悪くない。



「はぁ……失敗しても私は知らないからね」


「大丈夫やって!」



その自信はどこから来るのか教えてほしい。


もう一つため息を出してから気合いを入れる。



ちら、と太陽を見ると黒いオーラはまだ継続中……心なしか涼が疲れた顔をしているような気がする。



涼と目が合うと困ったような笑顔で私を見て後は頼んだよ、と口パクで言われた。



……仕方がない。


涼の頑張りを無駄にしないためにも、少し頑張ろうかな。





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