You are my light



「お、あったぜ」



蒼介が指さす方を見るとテストの結果が貼り出された紙があった。



「ぼ、ボク行ってくる!!」



余程気になっていたのか、結果表を見つけた莉都は走ってそれを見に行った。


……莉都、意外と足速いな。



「うわ……人いっぱいで見えないね」


「お前は小せぇからな」


「そりゃ女ですから」



私と蒼介も結果表の前に来たけど、人が多くて何も見えない。



「莉都、大丈夫だったかな……」


「あんだけ涼にしごかれたんだ。へーきだろ」


「だといいけどね」



言葉を返しながら、これは見るのは無理だと悟った私は、諦めて人が少なくなるのを待つことにした。



「みぃちゃーん!!」


「あ、莉都」



人ごみの中、印象的なミルクティーとピンクのふわふわがこちらにやって来た。



「どうだった?」


「ボク…ボク……夏休みがちゃんとあるよぉーっ!!」



そう叫んでからがばっ、と抱きついてきたので周りにいた人の視線が痛い。


蒼介も呆れたように私たちを見る。



「よ、よかったね莉都。それよりもちょっ、放して……苦しい……」


「あっ、ごめんみぃちゃん!!」


「ん、大丈夫だから……」





< 201 / 406 >

この作品をシェア

pagetop