You are my light
「お、あったぜ」
蒼介が指さす方を見るとテストの結果が貼り出された紙があった。
「ぼ、ボク行ってくる!!」
余程気になっていたのか、結果表を見つけた莉都は走ってそれを見に行った。
……莉都、意外と足速いな。
「うわ……人いっぱいで見えないね」
「お前は小せぇからな」
「そりゃ女ですから」
私と蒼介も結果表の前に来たけど、人が多くて何も見えない。
「莉都、大丈夫だったかな……」
「あんだけ涼にしごかれたんだ。へーきだろ」
「だといいけどね」
言葉を返しながら、これは見るのは無理だと悟った私は、諦めて人が少なくなるのを待つことにした。
「みぃちゃーん!!」
「あ、莉都」
人ごみの中、印象的なミルクティーとピンクのふわふわがこちらにやって来た。
「どうだった?」
「ボク…ボク……夏休みがちゃんとあるよぉーっ!!」
そう叫んでからがばっ、と抱きついてきたので周りにいた人の視線が痛い。
蒼介も呆れたように私たちを見る。
「よ、よかったね莉都。それよりもちょっ、放して……苦しい……」
「あっ、ごめんみぃちゃん!!」
「ん、大丈夫だから……」