You are my light
「朱雀は?」
「大丈夫やったで?聞いて驚き!202点やったわ」
「……へぇ」
ある意味驚きだ。
あと2点少なかったら補習だったね。
「涼たちは何点やったんや?」
「僕は489点。太陽は496点だったよ。ちなみに1位と2位ね」
「相変わらず頭えぇなぁ、二人とも」
「勉強してるからね」
さらりと嫌味を言った気がするのは気のせいか。
「満月は?」
「知らない。莉都に聞いて」
「莉都ー、満月って何点やったーん?」
ここから叫ぶのか。
莉都は蒼介と話をしていたけど、顔をあげてこちらを見た。
「みぃちゃんすごいんだよぉー!なんと、495点で学年1位だったぁ!!」
「へぇ…そうだったんだ」
「あれっ、本人の反応薄ない!?」
「朱雀が大袈裟なんじゃない?」
テスト、思ってたより簡単だったし。
「でも凄いね、満月ちゃん。うちのテスト、結構レベル高いのに」
「意外だった?」
「少し」
クスクスと笑いながら言う涼は楽しそうだ。
いつまでも体育館の前にいるのも暑いのでみんなで中に入る。