You are my light



「朱雀は?」


「大丈夫やったで?聞いて驚き!202点やったわ」


「……へぇ」



ある意味驚きだ。


あと2点少なかったら補習だったね。



「涼たちは何点やったんや?」


「僕は489点。太陽は496点だったよ。ちなみに1位と2位ね」


「相変わらず頭えぇなぁ、二人とも」


「勉強してるからね」



さらりと嫌味を言った気がするのは気のせいか。



「満月は?」


「知らない。莉都に聞いて」


「莉都ー、満月って何点やったーん?」



ここから叫ぶのか。


莉都は蒼介と話をしていたけど、顔をあげてこちらを見た。



「みぃちゃんすごいんだよぉー!なんと、495点で学年1位だったぁ!!」


「へぇ…そうだったんだ」


「あれっ、本人の反応薄ない!?」


「朱雀が大袈裟なんじゃない?」



テスト、思ってたより簡単だったし。



「でも凄いね、満月ちゃん。うちのテスト、結構レベル高いのに」


「意外だった?」


「少し」



クスクスと笑いながら言う涼は楽しそうだ。


いつまでも体育館の前にいるのも暑いのでみんなで中に入る。






< 203 / 406 >

この作品をシェア

pagetop