You are my light
「蒼介は何点だったの?」
「俺は398点だと。莉都に聞いた」
「へぇー……」
意外に頭いいんだ。
「ボクは220点だったよ!」
「ふふ…よかったね」
褒めて褒めて、と犬みたいにキラキラした目を向ける莉都の頭を撫でる。
体育館に入るとその蒸し暑さに少し顔をしかめる。
私はどちらかと言うと体温低い方だし、汗もそんなにかかないけど、それでも暑いと思うぐらいの熱気だった。
「この学校ってこんなに人いたんだね」
「意外と多いよね〜」
莉都の言葉に頷きながらどこに座ろうかと周りを見渡す。
……というか、これは整列しなくてもいいのかな。
「満月、こっちだ」
太陽に手を引かれて連れて行かれた先には一つのソファがあった。
いつも屋上にあるやつじゃない。
……これはなぜここにソファがあるのか、とか突っ込まない方がいいのかな。
というか、これ怒られないのか。
心配だったけど、太陽の無言の圧力があったので大人しくソファに座る。
……なんか視線が痛いほど感じる。
私と太陽がソファに座ってるからかな。
でもこれ私と太陽でいっぱいいっぱいなんだもん。
仕方ないと思う。