You are my light
「それに、そんなことしたらかな兄達が卒倒しそう」
私は別に染めてもいいんだけどね。
かな兄と音兄は私の髪を気に入っているからなぁ。
染めようものなら全力で止めるだろう。
というか、一度染めようとしたときは大変だった。
2人とも本当に怖かった。
「あー、あいつら満月の髪好きだって言ってたしな……こりゃ本当に倒れそうだな」
笑いあう私と大ちゃんを見て、かな兄と音兄は顔を見合せていた。
「……おいおい大樹。俺の満月と何してたんだよ」
「奏だけの満月じゃないけどね」
かな兄は少し不機嫌そうだ。
「奏も音も……久しぶりの再会なんだからもう少し多めに見ろよ」
「そのシスコンまだ治ってねぇのかよ」と、呆れたように言う大ちゃん。
あぁ……かな兄と大ちゃんが言い合いを始めた。
なんか、すみません。
でも……
かな兄と音兄と大ちゃん。
3人でいるのを見るのも久しぶりだ。
変わらない、なぁ……