You are my light
「あのときだ……」
会計をして来ると言って私は水着を渡して……
「音兄……ありがとう」
音兄は優しいから、多分私の肩にある"印"を気にしてくれたんだと思う。
私自身、これをみんなからどう隠そうか悩んでいたところだったから本当に嬉しい。
かな兄たちに相談しようとも思ったけど、二人に言うと悲しい顔をするから言えなかった。
そんな私の気持ちが、伝わっていたのかな。
「あとで、ちゃんとお礼言わないとね」
そう小さく呟きながら私はその上着を丁寧に鞄に入れた。
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「わ……もう来てる」
って、当たり前か。もうあと数分で九時だし。
少し急ぎながら車に近寄る。
「おはよ、みんな」
「みぃちゃん、おはよぉ!」
「はよ」
「おはようさん。晴れてよかったなぁ」
「だね」
軽く挨拶をしながら私は車に乗り込んだ。
今日はみんなで海に行く、ということもあって大きなワンボックスカー。