You are my light
ニコッと笑ってこちらに向かって手を振る。
「おぉ〜〜い!満月、太陽、こっちやでぇ〜〜!!」
朱雀に仄かな殺意を抱いた瞬間だね。
大声で叫んだから、周りにいた女の人たちは一斉にこちらを向いた。
太陽の顔を見て赤くなる人が多数、そのあと隣にいた私を見て嫉妬の目線を向ける人も多数。
……そんな目線を向けられても。
「ちっ……行くか」
「……うん」
太陽は私の手を引いて、周りの女の人たちを睨みながらみんなのもとへ歩いて行った。
おかげで楽に進めたけど、そんな睨んでると顔に皺できちゃうんじゃないかな、と少し心配になった。
「あ、みぃちゃん来た!見て見て〜〜、ボール持って来たからあとで一緒に遊ぼ〜ね」
ニコニコと水着姿で莉都はビーチボールを持っていた。
凄くウキウキしてるな……私もだけど。
それにしてもいつ着替えたんだろ。
というかもうみんな着替えてる。私まだなんだけど。
「うん、あとで遊ぼうね。それより水着に着替えたいんだけど……」
「あぁ、そうだね。更衣室はあっちだよ。朱雀、一緒に行ってあげて」
「りょ〜かい、ほんなら行くで〜〜」
「うん。ありがと、涼」
鞄を持ったまま私は朱雀の後ろをついて行った。
みんなから離れたところまで来て朱雀は口を開く。