You are my light



「大丈夫だよ。ほら、ここからでも見えるでしょ?すぐ帰ってくるから」


「あ、おい」



私は太陽の返事を聞かずにさっさとかき氷を買いに行った。



「太陽、過保護すぎなんだから」



まるでどこかのバカな兄たちみたい。


ふふっ、と思わず笑みがこぼれた。



何食べようかな?いちごかレモンか……うーん、迷う。


でもやっぱりかき氷って言ったらいちごだよね。


うん、そうしよう、と一人で思っていると後ろからとんとん、と肩を叩かれた。


双翼の子かな、と思い振り向くと思いっきり知らない人。


………誰?



「おっ、カワイイじゃん」


「レベルたけぇー」


「ね、暇ならオレらとちょっと遊ばない?」



チャラそうな三人だな……


太陽見てるかな、と思ったけど、人が多いし、ここは見えないだろうな。



「ごめんなさい。友達と一緒に来てるので無理です」


「じゃ、その友達も一緒に遊ぼうぜ」


「それならイイだろ?」



ぐっと肩を組まれる。



……条件反射で投げ飛ばしそうになるけどなんとかとどまった。


自分で自分を褒めてあげたい。



さて、どうやって振り切ろう。


いっそのこと、そこらへんの狭いところでこいつら片付けていこうかな、と思ったときに小さな悲鳴が聞こえた。





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